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評価:
妹尾 ゆふ子
幻冬舎
¥ 945
(2008-11-28)
Amazonおすすめ度:
主人公半死半生で頑張る。
おっさんが素敵!
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あらすじ
北嶺太守である皇女に療養を命じられ、都に戻ってきたヤエト。皇女の実兄の元に身を寄せるが、そこで皇位継承権を巡る政争にヤエトは巻き込まれてしまう。一方、北嶺でヤエトの帰還を待つ皇女の身にも陰謀の魔の手が迫っていた!皇女を救い出すため、ヤエトは都を脱出し、雪に閉ざされた北嶺へ向かおうとするが?。歴史の光陰が織りなす壮大なるファンタジーロマン、ここに完結。
おもしろかったですよ、と。
まずはそれを書いておく。
サービス旺盛な作家さんだな〜〜〜とも思いました。
上巻の冒頭だけ乗っかれなかったけど、後はもう素直に楽しかった。
病弱、隠居願望ありの主人公が30半ばってのが嬉しい。
どうもこういうファンタジー小説の登場人物は若過ぎる傾向があって
(読者の平均年齢のせいかな?)
年をとりつつある今では
「20前半でそんな台詞!しぶいキャラじゃなくていきがった若者やん」
と苦笑したり萎えたりする事が多々あるので
今回はそこの違和感がなくて良かった。
守り人シリーズが好きなのも、主人公のバルサが大人の女性であるのが大きい。
ってこれは余談だな。
主人公の変化が楽しい下巻だった。
続編も楽しみ。
てか、病弱だなあ!
病弱ヒーロー、他にファンタジー小説だと誰がいるだろう?
オペラ何とかシリーズの青年でしょ、
あと、仮想ベネチアにトリップするストラヴァガンザもそうか。
ちなみに感想はコチラ⇒
http://kinako777.jugem.jp/?eid=1245
他に何かあったかなー。
ありそうだけど、思いつかない。
病床に長くあったので、というか今も時々寝込むので
病弱小説は嫌いじゃないであります。
ものすごい細部に妙に共感するであります。
ま、とにかく続編楽しみにゆっくり待とうという事で。
古くからのファンタジー読みにおすすめです。
少女漫画育ちのロマンチック欠乏症成人にも程よい甘さかと。