2011/12/02
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あらすじ:
身長175センチ、22歳、処女。いや、「女の童貞」と呼んでほしい―就職が決まった大学四年生のだるい日常の底に潜む、うっすらとした、だが、すぐそこにある悪意。そしてかすかな希望…?第21回太宰治賞受賞作。
舞台は京都、
22歳処女で、自称「女の童貞」の主人公。
彼女の独白は、たとえば「彼氏ほしい」の一言を
色んな事象や過去の偉人の意見やら何やらをくっつけて
何行にもわたって滔滔と語る。
一見すると屁理屈をこねまわすような頭でっかちで不器用な様子には共感を覚えた。
森見さんはモテない男子の流れるような独白がうまいけど、
こっちはその女子版、というのは言いすぎか。
でも、あの手の長い独白が好きな人はいけるかと。
反対に、そういうの理屈っぽくて駄目、という人には不向き。
大学で、熱く仲間で盛り上がらなかった人にも共感できる部分は多い話かもしれない。
というか、タイトルと、自分を女のどう手呼ばわりするあたりで気になった人は
一読をおすすめ。
あちこち話が飛ぶような感じにちょっと冷めたけど、
面白かったです。