2011/12/02
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あらすじ:
世にも美しい妹ユリコを持つ「わたし」は、ユリコと離れたい一心でQ女子高を受験して合格し、スイスに住む両親と離れて祖父とふたり暮らしを始める。エスカレーター式の名門Q女子高は厳然とした階級社会であった。佐藤和恵という同級生が美人しか入れないという噂のチアガール部に入ろうとして果たせず、苛立つのを、「わたし」は冷やかに見守る。
夏休み前に母が自殺したという国際電話が入る。ユリコが帰国するというので、「わたし」は愕然とする。同じQ女子高の中等部に編入したユリコは、その美貌でたちまち評判になるが、生物教師の息子木島と組んで学内で売春し、それがばれて退学になる。和恵はQ大学から大手のG建設に就職した。―そして二十年後、ユリコと和恵は渋谷の最下層の街娼として殺される。
東電OL殺人事件をベースにした小説。
そのうち読もうと思っていながらずっと忘れていた・・・。
殺された女性二人とその姉、犯人といわれている中国人男性の手記で構成されているが
何しろことごとく女性が壊れていく。
グロテスク、というタイトル通りの後味はよくないお話だったなー。
嫌いじゃないけど、
なんというか、ああ、グロテスク・・・・。
不細工な姉に美人の妹という構図をみると
木花咲耶姫のお話を思い出すけど、
わりと他でもよく見るなー。
このお話ほどぐろくなかったけど(たしか・・・)
インハーシューズという映画もそんな設定だったかと。
後味が悪いお話が好きな人、
人間が壊れていく展開のお話が好きな人、
姉妹モノがすきな人(ただしほのぼの系を求む人には不向き)
は一読してもよいかと。