2011/12/02
一定期間更新がないため広告を表示しています
| - | - | -
あらすじ:
新ヨゴ皇国皇太子のチャグムは罠と知りながら、祖父トーサと共に新ヨゴの港を出港する。この船出がチャグムの人生を大きく変えていく…罠におちひとり囚われの身となるチャグム。愛する人との別れそしてあらたなる出会い…。
日本のYA界が誇っていたら、それだけじゃ勿体無いとその枠を飛び越えた
ファンタジーの傑作、守り人シリーズ。
女用心棒のバルサ(三十路)に本当に憧れたなぁ。
潔いプロで、でも生身の女性で、腕っ節が強くて、ハートが熱い。
へこたれても立ち上がる力強さが大好き。
そんな私を魅了してやまない守り人シリーズの外伝にあたる
皇子チャグムが主人公の旅人シリーズ。
これがまた、ただの外伝ではなくて、これはもうれっきとした別シリーズだ、と思える面白さ。
バルサのが好きだけど。
でも、チャグムの成長が見られるこちらは、歴史大河ロマンの中に青春ものの要素もあって
なんだかあっちこっち美味しくて困る、というかんじ。
この巻で、チャグムは大きな決断を下す。
少年期と決別する重要な一冊だと思う。
これから読むこともでるけど、次の巻に行く前に過去の守り人シリーズ、旅人シリーズを読むことを
強く強くおすすめする。
やっぱり、いっぱいいろんなことがあってこそのバルサで、チャグムで、
そして彼らを取り巻く人々なんだと思うから。
こんな面白い話に出会える未読の人がうらやましくなる、
私にとって大事なシリーズ。
久々に読んで楽しかったなあ。
今のところジグロ編が一番好きだけど、
ちょっと時間がたって変わっているかもしれないので
近いうちに残りの巻も読んでしまおう!