タッチ スタンダード・エディション
言わずと知れた名作タッチの実写化。
つまらなかった。
犬童さんってこんな映画とる人だっけ?
脚本が悪いのかな?
たくさんのエピソード(西村くん、柏葉監督など)が抜けているのは
何十巻もの漫画と二時間の映画という性質の違いからして
仕方のないことだと思う。
それを抜きにして、一つの映画作品として、退屈だった。
あのたくさんのエピソードをアレンジしながらよくまとめたよ、
なんて話も聞くけれど…ん〜ダイジェストとしてもつまらないし、
全く別の実写映画版タッチにもなっていないし、中途半端。
例えば「上杉達也は、朝倉南を…」という有名な台詞の扱いがひどかった。
あんな使い方するなら、むしろ省いた方がよかったんじゃ…。
登場人物の感情の流れがプツプツとぎれるようなストーリー運びも嫌だった。
つなぎ方も…うーん…正直とってもひどいと思う。
センスないって、自分を棚上げにしていってしまいたくなるくらい。
最初のタイトルの処理見た時「これはハズレだ」と思ったのはドンピシャだったな。
また、最後の方にたっちゃんとかっちゃんの投球姿がかぶるシーンがあって、それがなんともいえないダサさでへこんだ。
アニメっぽさが変に残っていて、「うわー」ってちょっとたまらなかった。
あと、これは、作品の質とは全く関係ないことですが、
足フェチの映画っぽかった(笑)
子供部屋で3人で話すシーン。(たしか3人)
南ちゃんが最初裸足で、台詞を言いながら靴下を履く。
それ以降も随所随所にフェティッシュなにおいを感じました。
はー。
酷評しちゃった。
ちょっとすっきりしたので、冒頭では仕方ないなんて書いたけど
原作との比較を少し。
いくつかあるので箇条書き。
・原田くんが小さいし軽快。
学ランじゃなくてブレザーで、でも下駄。ミスマッチ…。
南ちゃんに恋もしないし。
・柏葉監督、西村くんが出てこない。
なので、何で明星が強くなったのか謎。
試合中のチームメイトとの関係にも厚みでないし。
色々あってこその甲子園出場決定!、そして感動、なのにな。
・3人はバス通学!徒歩通学って勝手にイメージしてました。
・孝太郎が太ってないしMっ気もない。
南ちゃんのこと「南ちゃん」じゃなくて「朝倉」なんて呼ぶし。
南ちゃんは原作じゃ全校生徒の憧れの的ってかんじだったけど
映画だとうちのかわいいマネージャーって位の扱い。
・新田くんの顔が薄い…。
どっちかっていうと、斉藤兄弟の顔の方が新田くんぽいかも。
短髪で南ちゃんに惚れてない新田くん。
しかもちょっとやなかんじの人だし。
・黒木先輩が須美工戦にいる。
先輩って二個上で、卒業してるんじゃなかったっけ?
もちろん彼女の美人マネージャーも出てこない。
・かっちゃんの遺体との対面シーン。
上杉お父さんの見せ場がカット。
というか、お母さんのみのリアクションに変更。
せっかく小日向さんキャスティングしてるのにもったいない。
彼はできる人だよ…。
などなどなどなど。
もうめっちゃいっぱい。
やっぱり原作が一番かな。
あの独特のユーモラスなかんじ、映画には全然なくて残念でした。
そう思うと、アニメはすごくうまくつくられてたんだな〜。
南ちゃんの声が絶妙だったし、主題歌もよかったし。
二時間、えんえんつっこんで終わってしまいました。
通らなければいけない道だったけど、夜中に見なくてもよかったな。
さいごに。
長文お付き合いいただきありがとうございました。