Fine. 3 (3)
信濃川 日出雄
あらすじ
美大を卒業後、アーティストの夢を追い続ける上杉。だがその生活は次第に「どんづまり感」を帯びてきて…。夢と現実の分岐点に立つ“27歳”たちのリアルを描く、アート青春群像劇!!
りおに呼ばれて自分の作品を持ってきた上杉だが、国際的アーティスト・織田に「芸術じゃない」と完全否定されてしまう。作品が売れたことが「ない」ことは、世の中に必要とされて「ない」ことだと織田に図星を指され、ぐうの音も出ない上杉は、その場から逃げ出してしまい…(第21話)。●本巻の特徴/斉藤から「絵を買ってあげる」と呼び出された上杉は、そこで彼女に「ヌードを描いてほしい」と依頼される。困惑する上杉だったが…!? おまけまんがも収録の充実の第3集!
新刊チェック。
このマンガは、私の周囲で好き嫌いがすごくわかれる。
「わかるーこういうの学校にいっぱいいたし」
という人もいれば
「痛い青春系?まあいいけど〜、でもやっぱりお金を稼ぐって大事だよね」
という人もいる。
私は、こういうのいっぱいいたけど、お金は大事という中立派。
面白く読んでるけど、主人公とは全く全く違うタイプ。
それから、斉藤さんという女の子を見ているとちょっと胸が痛む。
一つ道を踏み外すと、あとはもう止まらなくなるっていう
こういうのあるよなあ、うわあ(思い出し中)、と、
そんなかんじで、心に小さな嵐が吹き荒れる。
いや、当時嵐だったのは私なんだけども。
27歳現在、
やりたいことをやるというのはそんなに簡単じゃないなと思う。
そもそもやりたいことがよく分からない人もいるだろうし。
私が今やりたいことをやれているのは、
ひとえにそれくらいしかやれることがないからで、
覚悟とか自信とかはあまり関係ない。
うーん。
少しずつ自覚しつつはあるけれども・・・。
でもまあ、とりあえずやりたくてやれてて、
なかなか面白いんだからそれでいいかなー。
深く考え込むより楽しむ方がすき。
逃避しているだけじゃないの?ってつっこみは常に胸の隅っこにひそめつつ
今日も耽りたいと思います。