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評価:
杉本 亜未
徳間書店
¥ 560
(2005-02-25)
Amazonおすすめ度:
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あらすじ(出版社 / 著者からの内容紹介)
映像情報誌の編集者・中田(なかた)は、巷で話題のクレイアニメーション『独裁者グラナダ』に感動する。
だが、その作者で新進映像作家の鳴瀬邦彦(なるせくにひこ)は、人を人とも思わないような、傲慢な男だった!!
取材を任され、否応なく行動を共にする中田。次第に、鳴瀬の身勝手な言動の裏にある信念に惹かれてゆくが。
『アニマルX』『ファンタジウム』は読んだ事があった。
前者は少しボーイズラブ風味のSFだった気がする(だいぶ前なんで忘れたけど)。
人間の感情を細やかに描く人だなあという印象を持っていた。
これは、療養中と聞いた知人がすすめてくれたもの。
作者さんが入院中に思いついた話だそうで、
細部がやけにリアルなのはそのせいかと(笑)
内容は、星4つか5つで迷って4つにした。
天才的なクレイアニメのアーティストに引かれる編集(元小説書き)が主人公の
『独裁者グラナダ』の方が好きだな〜〜〜。
人としてどうか?と思いつつ、作品にやられてしまって、
結局はその人自身にもやられてるのかも、と思った事があって、
当時を凄く思い出した。
成瀬くんほどめちゃくちゃやった人じゃないけど。
もう一つは、怪我で入院中に肝臓の悪いおぼっちゃんと知り合った少年の話。
病気になると、周囲も気を使うし、本人も気を使います。
そういう話・・・ではないか(笑)
いいお話だとは思うけど、インパクトは前のものに劣るかなあ。
趣味の問題だろうけど。
とりあえず、あんまり期待してなかったのに面白かったので
すごく嬉しかった。
おすすめしてくれてありがとうございました>ねもっちゃん。
中編とは思えない細やかさ、濃厚さでよかったよ!