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あらすじ:
幼い頃、毎年サマーキャンプで一緒に過ごしていた7人。
輝く夏の思い出は誰にとっても大切な記憶だった。
しかし、いつしか彼らは疑問を抱くようになる。
「あの集まりはいったい何だったのか?」
別々の人生を歩んでいた彼らに、突如突きつけられた衝撃の事実。
大人たちの〈秘密〉を知った彼らは、自分という森を彷徨い始める――。
親と子、夫婦、家族でいることの意味を根源から問いかける、
角田光代の新たな代表作誕生。
角田さんは比較的好みからはずれない作家さんなのだけど・・・
今回はちょっと違った・・・・・・・・・・。
夏にだけ別荘に集まった子供たち。
彼らそれぞれの視点で話が進み、謎が明らかになる
という構成は結構ドキドキしたし、
なんだかんだで一気読みなのだけど、
なのだけど!
もっと面白いかなと思ったんだよ〜〜〜〜。
期待値が高すぎたか。。。。
というわけで、再会してあれこれ・・・・という話で思い出したのが「永遠の仔」。
恋愛小説だともっとあるんだろうけど、
そっちのジャンルで再会モノはあんまり好みではないなー。
評価:
藤江 じゅん 角川書店(角川グループパブリッシング) ¥ 1,575 (2010-05-29) |
あらすじ:
夏休みのある日、妹・麻由美と上野の博物館に出かけた小5の孝は、帰りの地下鉄で突然洪水に襲われ、気を失ってしまう。目覚めるとそこは、日本によく似た、不思議な別世界の町。しかも麻由美が、恐ろしい謎の巫女・迂渦夜姫にさらわれてしまった!さらに孝も、特別な力をもつ“金の馬の童子”として、迂渦夜姫の手先に狙われることに。孝は、ジュンスヰ印の竪琴の力を借り、町で出会った同い年の少年・マオと2人きりで、妹を助けに行こうとするのだが―。
佐竹さんの表紙と「銀のさじ」シリーズという事で読んでみた本。
ジャンルとしては異世界トリップもので
不思議な力に、化け物、冒険、と色んな要素がつまっているのに
印象としてはあっさりしてたな〜。
そこが児童文学のファンタジーらしいといえるけど
もう少しがつっとした手ごたえがほしかった・・・。
カドカワ銀のさじシリーズはコンセプトがすき。
今のところ「これだー!」という一冊には出会えていないけど、
あらすじを読んだときのわくわくする感じは毎度味わえる。
中身も大きくはずれたことがないし。
また面白い新刊が出てくるといいなー。
カドカワ銀のさじ
http://www.kadokawa.co.jp/gin-no-saji/01about.html
あらすじ:
天然女子高生と気弱なストーカーが繰り返す、週に一度の奇天烈な逢瀬のの行き着く先は――?(「金曜のバカ」) ピュア過ぎてアブノーマルなヤツらが繰り広げる妄想と葛藤! ちょっと変でかわいい短編小説集
越谷さんの青春小説はストレートで結構好きだ。
今回もすごく期待して読んだら、
結果的には若干物足りない感じ。
表題作が一番よかったなー。
殻回るストーカーとずれた女子高生が格闘する。
もう意味不明すぎる。
現実的には不気味すぎるけど、
こう書かれると笑えるからお話ってすごいな。
ちなみに、気持ち悪いのに妙に愛着が湧くストーカーといえば
森見さんの太陽の塔の彼かな。
あらすじ:
アラフォー女性の友情―。市子とまりと奈津の三人は二十年来の交流を続けてきた女友達。ある日、市子のマンションにまりの恋人だった年下のカメラマン・旭が転がり込み、奈津にもまた別居中の彼女の夫・憲吾のことで市子は秘密を抱えてしまう。さらに周囲の人間も巻き込んで、三人の人生に確かな変化が訪れる。恋愛、結婚、離婚、友情。三人の女性たちに芽生えた「幸せの誤差」を、魔法のような流麗な文章で描いた傑作小説。
女同士の友情話は好きなんだけど・・・・
うーん、今回は不発。
原因は、主人公市子と、
彼女の家に転がり込んだ旭くんというカメラマンの関係が
なんだか好きになれなかったから。
いや、市子が好意を認めないところに・・・かなあ。
とりあえず、ガッツのある辻房江が好きだ。
でも身近にはちょっと、というのもわかる。
あらすじ:
カンヌ国際映画祭で異例の「一目惚れ賞」を受賞した心温まるコメディドラマ。文化交流のため、エジプトからイスラエルにやって来たアレクサンドリア警察音楽隊。だが空港に出迎えはなく、彼らは誤ってホテルすらない辺境の土地に到着してしまう。
エジプトの警察音楽隊がイスラエルで迷子に・・・
ということで、目的地に着くまでのロードムービーかな?と思って借りたら
とある町での一夜がメインで、
移動などはほとんど描かれていなかった・・・・。
まあ、それなりに面白かったからいいけど。
童貞の男子と女慣れしたエジプト警官のエピソードが好き。
そして何より、イスラエルの砂っぽい景色の中に
水色の制服の警官という絵がよかった。
これが撮りたくてこの映画作っちゃったのかなと思ったくらい。
あらすじ:
女子高生の米村真弓子は、放送部で一緒になった同級生・大河原くんに片思いの日々を送っていた。告白したいけどできない、そんな真弓子を見守っているのは犬らしくない犬・柴犬のベンジャミン。真弓子の大切な話し相手だ。そしてもう一人、真弓子を放っておかない存在が、なぜか彼女をライバル視する同級生のゲロサキこと藤枝美咲。自分の思いを口にできない真弓子に対して、我が道を突き進む、ちょっと?KYな女子だ。
高一、高二、高三、そして卒業後…一途に恋心を抱きつづける真弓子。その思いにまったく気づかない大河原くん。寄り添うベンジャミン。騒ぎを持ち込むゲロサキ。やがて大河原くんには年下の彼女ができて……。
海と山に囲まれた地方の町に暮らす、まじめで奥手の女の子の、不器用で切ない日々をかろやかに描く、なんだかとっても素敵な青春ラブストーリー!!
失恋した女の子がもっとなんか色々する、
パワフルな片思い小説かなと思って読んだら、
ちょっとイメージとは違ったな。
言えないままの片思いをずるずる引きずる女子のお話。
失恋延長戦というより、片思い延長戦と言うほうがお話のイメージには近いな。
まあ、言葉の響きは圧倒的に前者のがキャッチーなんだろうけど。
犬と会話しながら進むスタイルで、
とても読みやすいお話。
面と向かってがっつり振られないと
恋が風化しなくて引きずるってちょっとわかるな。
たとえば風邪とかで何日か学校を休んで一人でいると、家族以外の、他人と接しないと、心に同じ形の波しか立たなくなる気がする。水槽の中で金魚が自分で作る波と、海や川の波は違うみたいに。秋吉にとって、教室は海だろう。第50回講談社児童文学新人賞受賞のデビュー作。
足を骨折して修学旅行へいけなかった主人公が、
同じく修学旅行を欠席組の、
たいして仲良くない同級生6人と過ごす数日のお話。
まずは、面白かった!
最後があっけなかったけど・・・・。
平凡を自負する主人公、
学年で一番人気の、顔も性格もいい男子、
気の強い売れっ子女優、
すっごくいい人!な女子、
風変わりな美人転校生、
喧嘩が強くて、怖いイメージだけど成績優秀な男子、
などなど。
誰も死なないし、
めくるめくラブストーリーも展開されないけど、
これは面白かったなー。
女子の面倒くささの描き方が好みだ!
変人キャラもいい味出しているし、
次回作にも期待。
シリアスで切なくてハードじゃない、
ユーモアがあるけど熱すぎない青春小説を読みたい気分の方には一読をお勧め。
あらすじ:
税金滞納者から問答無用で取り立てを行なう、みんなの嫌われ者―徴収官。そのなかでも、特に悪質な事案を担当するのが特別国税徴収官(略してトッカン)だ。東京国税局京橋地区税務署に所属する、言いたいことを言えず、すぐに「ぐ」と詰まってしまう鈴宮深樹(通称ぐー子)は、冷血無比なトッカン・鏡雅愛の補佐として、今日も滞納者の取り立てに奔走中。納税を拒む資産家マダムの外車やシャネルのセーター、果ては高級ペットまでS(差し押さえ)したり、貧しい工場に取り立てに行ってすげなく追い返されたり、カフェの二重帳簿を暴くために潜入捜査をしたり、銀座の高級クラブのママと闘ったり。税金を払いたくても払えない者、払えるのに払わない者…鬼上司・鏡の下、ぐー子は、人間の生活と欲望に直結した、“税金”について学んでいく。仕事人たちに明日への希望を灯す、今一番熱い職業エンターテインメント。
「特別国税徴収官(トッカン)」というあまり見ないお仕事もの小説。
作者がライトノベル作家だけあって、
キャラクターがはっきりしていて読みやすい。
その分重厚さはないけど、それを求めるお話ではないんだろうし。
でも、もう少しプロの職業意識的なエピソードが読みたかったな。
周囲の大人を掘り下げて、大人ならではの活躍を見たい
というのが私の趣味なので。
まあ、でも、ページ数もあるし。
こんなものかも。
続編もありそうなので、出たら読む予定。
有川浩あたりを好きなら一読してもよいかと。
あちらほど熱さはないなー。