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あらすじ:
なにものかに導かれてやってきた、アフリカ。棚は、すでに動きはじめたこの流れにのるしかない、と覚悟をきめた…。待望の最新長篇小説。
ライターの主人公が、アフリカを訪れ、色々な人と出会いながら
死んだ人や今生きている人との繋がりを確認するお話。
うーん・・・なんか違うかな、このまとめ。
とりあえず、アフリカと呪術が出てきて、
女性主人公のスピリチュアルな雰囲気のお話だよ、
というのが一番手っ取り早く、
かつ俗っぽい紹介かもしれない。
昔から、不思議なお話を書く作家さんだったけど、
ちょっと私の好みよりもスピリチュアル度が増してきていて
ちょっと戸惑う。
ストレートなエンターテインメントばかり読みすぎたのかなー・・・。
『からくりからくさ』、『村田エフェンディ滞士録』、『裏庭』あたりが好き。
いつか児童文学をもう一度書いてくれないかなーと思うけど
こういう作家さんの変化も先が読めなくて楽しいからいいかも。
というわけで、余談としてあげるならば
今回はまずこれかな、と。
・ガダラの豚 全3巻 中島らも
あらすじ:
魔神バキリの呪術パワーを奪え!テレビの取材でケニアを訪れた主人公を待ちうける驚天動地の大事件。呪術師、詐欺師が入り乱れ、痛快無比の大活躍。日本推理作家協会賞受賞作。(解説・長島信弘)
アフリカ+呪術といえばこれかな、と。
伝奇ホラーといえばいいのかなあ。
同じアフリカ呪術を書いても、梨木さんとは全く違う読後感。
でも、この本、大好き。
冒険活劇的な要素もあるし、読みやすいのではないかな、と。
スピリチュアル系は苦手な人も、こちらはいけるかと。
アフリカ呪術の話はほかに思いつかないけど、
異国+信仰+ゲリラというキーワードなら篠田節子さんははずせないかなと。
スピリチュアルな部分もあるけど、より「内戦」がクローズアップされているので
印象としては更にシリアスかつハード。
でもそこが好き。
・弥勒 篠田節子
あらすじ:
ヒマラヤの小国・パスキムは、独自の仏教美術に彩られた美しい王国だ。新聞社社員・永岡英彰は、政変で国交を断絶したパスキムに単身で潜入を試みるが、そこで目にしたものは虐殺された僧侶たちの姿だった。そして永岡も革命軍に捕らわれ、想像を絶する生活が始まった。救いとは何かを問う渾身の超大作。
訪れた先でゲリラに捕らえられるという過酷な展開のお話。
篠田さんは好きな作家さんで、その中でもこれは一番好きなお話かも。
・ゴサインタン 篠田節子
あらすじ:
豪農の跡取り、結木輝和はネパール人のカルバナと結婚したが、両親が相次いで死に、妻の奇異な行動で全財産を失う。怒り、悲しみ、恐れ、絶望…揺れ動き、さまよいながら、失踪した妻を探して辿り着いた場所は神の山ゴサインタンの麓だった。現代人の根源にある、魂の再生を力強く描く
ネパール人の奥さんをもらったら、彼女は生き神様で、という展開。
国内の描写も多いけど、異教つながりでこれもあげておく。
そして、より宗教色が薄く、内戦に商店を搾られた『コンタクトゾーン』も面白いし、
新興宗教を作っちゃったという『仮想儀礼』は実はまだ下巻を読めていない・・・。
というわけで、最終的に篠田節子礼賛になっているけど、
『ガダラの豚』も面白いから!!!!と再度プッシュして、
今回はおしまい。
ああ、そのうち宗教からみのお話も系統立てて読んでみよう。
ただ、あまりにスピ系の色が濃くなると好みではないので
そのあたりを気をつけて・・・。
評価:
柏葉 空十郎 アスキーメディアワークス ¥ 704 (2010-07-24)
Amazonおすすめ度:
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あらすじ:
強豪山霧学園を破るも、甲子園の切符を逃した巧也たち。夏休みは、アルバイトと練習の日々に明け暮れていた。日を追うにつれ、次第に蘭は巧也に惹かれていく。綾音の気持ちを思い揺れる蘭。そして秋季大会。雪辱を期す巧也たちと同じくこの大会に懸ける学校があった。蘭の兄、球士ら立秋館高校である。準々決勝に駒を進めた巧也たち。その対戦相手は―運命の悪戯か立秋館だった。兄の執念を知る蘭は悩む。様々な想いを胸に秘め、蘭は試合に臨むのだが―。
高校野球に女子選手も参加できるパラレル近未来の日本を舞台にした
ど真ん中青春野球小説。
野球部分は進み方がとってもスローだけど、それなりに楽しく読める。
2巻目にも手を出すくらいだし(かわずに図書館だけれども)。
個人的にひっかかってしまうのは、
女子日本代表選手であるヒロインのキャラクター。
意地っ張りで、一生懸命で、勝気で、でも不器用で、、、、
みたいな女の子なんだろうけど、
それにしてもデリカシーないだろう、と思わざるを得ない。
1巻の勧誘っぷりもひいてしまったし、
2巻になっても、電話攻撃のくだりが気持ち悪いし、
友達への態度にもそれはないだろうと引いた。
可愛らしい所があるものの、それを上回る面倒くささだなー。
キャラクターがデフォルメされすぎていて、
何だか少し上滑りにも思うけれども・・・・
でも、まあ、野球を書いたライトノベルで、
萌えに走らず青春ものって
あまりほかに知らないので、しばらく続きは読む予定。
女子野球小説ってなんかあったっけ?と考えてみたら
あまりこれといって面白いと思ったものがないなーという結論に。
『対象野球娘』は1巻で挫折したし。。。
というわけで、女子野球の漫画を幾つか。
《野球する女子が出てくるおすすめマンガ》
・メイプル戦記 川原泉
女子プロ野球のお話。
ゆるいコメディとみせかけて時々毒が入る河原さんが今も昔も好き。
独特のファンタジーを描く人だなあと思う。
これが楽しめた人は、女子監督つながりで『甲子園の空に笑え』もおすすめ。
・鉄腕ガール 高橋ツトム
戦後の女子プロ野球のお話。
鉄腕麗人のトメがすごい。
王道の野球マンガと違って、試合展開を楽しむ構成ではないけどおすすめ。
・高校球児ザワさん
上二つはプロだけど、これは高校生。
男子に混じって野球する女子、というのは小説に近いけど
こちらはもう少し現実的かつ、フェティッシュ。
あついスポコンが読みたい人が求めるものとは違うものの
これはこれで好き。
この3つは普通に好きなお話。
ほかにも色々あるだろうけど、そこまでこだわりのあるジャンルではないので
今まで系統立てて探したり読んだりしたことがないなー。
映画の『プリティリーグ』はわりと好きだった気がする。
あらすじ:
久々に帰省した陸自特殊部隊隊員・御堂走馬を待ち受けていたのは、虚ろな瞳で唸り声をあげる野犬の群れ。来合わせた中学生らと廃校に立て籠もる御堂だったが緊迫のパニック・サスペンス!
大石英司さんといえば、タイムスリップより何より軍事もの、というイメージ。
サイレントコアという特殊部隊が出てくるシリーズがあるのだけど
その中でも軍事色が薄くて読みやすい一冊。
奇妙な事件に、野犬の群れ、、、
そしてそれに巻き込まれている主人公の自衛隊員と北海道民。
パニックサスペンス、パンデミックものが好きな人にはなじみのある展開かと。
架空戦記や本格的な軍事ものではないので、気になった人は一読してもよいかと。
Cノベルスで出ていた時、表紙がおどろおどろしいというか・・・
人を選ぶなーというものだったので、
文庫化してよかった。
同じく大石さんのパニックものといえば、
『深海の悪魔』がおすすめ。
潜水艦に激突する謎の物体、というところから話ががつがつ進んで
たしかこれが大石さん初読だったような?
感染症ものが読みたいという方は、
このブログ内検索で「パンデミック」「感染症」あたりを試すと色々出るかと。
参考までに、ざっと挙げてみた記事はこちら↓
http://kinako777.jugem.jp/?eid=2956
あ、ちなみに、最近読んでこれすごいわ、と思ったパニック漫画といえば
文句なしで『アイアムザヒーロー』。
グロいえぐいを通り越して、何じゃこりゃあ、という絵の連続で正視に堪えない事多数。
評価:
氷室 冴子 集英社 --- (1980-04-10)
Amazonおすすめ度:
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あらすじ:
長野の山奥で育った天真爛漫な主人公・風子。
祖父の命により、お金持ちの令嬢ばかりが通う鎌倉の全寮制高校、
桜の宮女学院で新生活をスタートさせるが、育ってきた環境の違いにより、
異端児扱いされてしまう。
しかし、風子が持つ強さと不思議な魅力は、周囲のお嬢様たちの価値観や人生を少しずつ変えていく……。
鎌倉の名門女子校が舞台の女子校もの。
全寮制というのもいい。
ミステリに転ぶわけでもなく、近頃増えた気がする百合ものに走るでもなく、
児童書ににたあっさりした読後感だった。
この手の設定のお話がたまらなく好き!という人は楽しめるのではないかと。
それにしても折原みとなんて読んだの、中学生以来だ!
最近もマンガかいてるんだろうか?
折原さんの小説といえば、キラッキラのでか目イラストが表紙の
アナトゥール星伝だっけ?
あれと、白血病だかなんだかの話を覚えている。
前者は、異世界トリップで砂漠が出てきて、王子様も出てくるファンタジーだったような?
というわけで、過去にも何度か一覧を出しているけれど。。。
女子校ものの小説をざっと思いつく限り。
◎:おすすめ
〇:けっこう好き
△:まあそれなりに
▲:微妙
×:好みじゃない
・クララ白書、アグネス白書 氷室冴子(全寮制お嬢様女子校もの、おすすめ) ◎
・よろこびの歌 宮下奈都(女子校舞台の青春もの、音楽もの要素もあり) ◎
・おちゃめなふたごシリーズ(作者忘れ、女子校+寮の児童書) ◎
・マリア様がみてる(お嬢様女子高、寮もの、実は未読) ?
・青少年のための読書クラブ 桜庭一樹(お嬢様女子校もの) 〇
・倒立する塔の殺人 皆川博子(お嬢様女子校が舞台の青春ミステリ) △
・スクランブル 若竹七海(青春ミステリ) ◎
・放課後 東野圭吾(ミステリ) 〇
・女子高サバイバル 須賀しのぶ(コメディタッチの部活もの) ▲
・カーリー 高殿円(19世紀のインドの女子校・寄宿舎もの) 〇
・リリイの籠 豊島ミホ(地方の女子高を舞台にした青春もの) ◎
・死なないせいt殺人事件 野崎まど(未読、青春ミステリ?) ?
・グロテスク 桐野夏生(過去パートが名門女子校でのお話) 〇
・いつか記憶からこぼれおちるとしても 江国香織(短編集) 〇
・秋の大三角 吉野万里子(横浜の女子高舞台の少しファンタジー?) ▲
・丘の上のミッキー (名門女子校が舞台の少女小説) 〇
・ぼくはかぐや姫 松村栄子(高偏差値の女子高が舞台のお話) 〇
・Jの神話 乾くるみ(女子高が舞台のミステリなような・・・) ▲
・終点のあの子 柚木麻子(女子校舞台の青春小説) △
・そして誰もいなくなる 今邑彩(女子校演劇部、青春ミステリ) 〇
・中等部能力戦争 藤野千代(ちょっと変な能力を持つ女の子の話) 〇
・ガーデンロスト 紅玉いつき(ちょっと痛い青春もの) ◎
・1/2の騎士 初野晴(ファンタジックな青春ミステリ) ◎
・満ち潮の夜彼女は (ホラー風味ミステリ) ×
・白い花と鳥たちの祈り (中学生女子が主人公の成長もの) ◎
・春待ちの姫君たち (リリカルミステリ) △
・緑の模様画 高楼方子(寮もの、小公女、YA) 〇
・ヘビイチゴサナトリウム ほしおさなえ(青春ミステリ) △
・魍魎のはこ 京極夏彦(一部名門女学校が出てくるミステリ) ◎
・緋色の囁き 彩辻行人(ホラー風ミステリ?だったような?) △
・秘密の花園 三浦しをん(痛みのある青春もの) 〇?
・雨の塔 宮木あやこ(全寮制女子校もの、少女小説のような雰囲気) ▲
・魔笛 内田未来(未読、女子高+音楽部ものだとか) ?
・蛇行する川のほとり 恩田陸(ミステリ) ◎
・西の善き魔女 荻原規子(異世界ファンタジーで女子のみの学園編?あり) ◎
きっとまだあるだろうけど、ひとまず今日はここまで。
あらすじ:
妖怪退治の伝説が残る街由丹羽。ある日、街のあちこちに置かれていた妖怪封じの石が姿を消した。遠い昔に封じられたという妖怪たちは解き放たれるのか?妖怪退治屋の子孫ひろあきと神主の娘美依子が事件の謎を追う。第五回ジュニア冒険小説大賞を受賞した妖怪ファンタジー。
現代が舞台の妖怪ものファンタジー。
児童文学ファンタジーらしいあっさり感はあるものの、
予想より楽しかった。
妖怪復活!?かもしれない危機の前に
なぜか乗り気じゃないおじいちゃんの事情と
事件の犯人はなかなか意外で楽しめた。
日ごろからYAのファンタジーを読みなれている人で
妖怪ものがすきな人にはおすすめ。
評価:
有川 浩 アスキー・メディアワークス ¥ 641 (2009-12-16)
Amazonおすすめ度:
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あらすじ:
制作費を持ち逃げされて、飲んでる場合か!劇の神さま、ヘルプ・ミー!トラブル続きの劇団「木村座」は、果たして無事に初日を迎えられるのか?前川麻子が絶妙に描く、もう若くはない劇団人の焦燥と情熱。
小劇場を舞台にした演劇小説。
やたらにリアルだ・・・・・・・・・・・・と思ったら、作者の前川さん自身、
お芝居をしているのかー。
知らなかった!
作中の木村座よりは規模が大きかったけれど、
芝居の世界に身をおいたことがあるので
既視感ばりばりのシーンの連続に笑ってしまった。
あ、でも、乗り打ちの経験はない。
仕込み(準備)に1日か2日とっていたので、
乗り打ちなんて想像するだけでドキドキする。
トップス、懐かしいな。
その上にあるカフェユイットが好きだった。
食べ物の観点からは普通だけど、テーブルが広くて居心地がよかった。
ウド鈴木も時々見かけた。
どちらも改装でもうないのが残念。
新宿はどんどん喫茶店がなくなってく。。。
というわけで、個人的な思い出を非常に刺激する一冊だった。
今まで読んだ小劇場を舞台にしたお話の中で
一番現実に近いと思った。
売り上げとしては有川さんの『シアター!』のがいいんだろうけど。
『ガラスの仮面』的展開がお好みなら、
恩田陸さんの『チョコレートコスモス』がおすすめ。
あらすじ:
人っていやね......人は去っていくからね。
20歳の知寿が居候することになったのは、 母の知り合いである71歳・吟子さん
の家。
駅のホームが見える小さな平屋で暮らし始めた私は、キオスクで働き、
恋をし、吟子さんとホースケさんの恋にあてられ、少しずつ成長していく。
選考委員が絶賛した第136回芥川賞受賞作。
71歳の親戚のおばあさんと、突然同居することになった20歳の女の子が主人公。
部分部分ではドキッとすることもあるのに、
全体を通しての印象は薄いお話だったなー。
芥川賞受賞のおばあちゃん小説ということで期待しすぎたのかもしれない。
わかりやすいカタルシスを書くつもりはないのかな、とは思った。
ローテンションな主人公が苦手な人や、
わかりやすいカタルシスを求める人、
また、強烈なおばあちゃんキャラやハートフルなお話を期待する人は
ちょっと違うかもしれない、と頭の片隅において読むと
肩透かしをくらわないですむのではないかと。
評価:
今邑 彩 講談社 ¥ 882 (2007-11-07)
Amazonおすすめ度:
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あらすじ:
完璧に封印された館で発見された、不条理極まる6人の死。事件から1年近くが経ち、警察も見放した謎を解明すべく新たな6人の男女が「呪われた館」を訪れる。過去にも多くの血を吸った館でまたしても繰り広げられる惨劇。そして戦慄の真相とは…?息もつかせぬ、恐怖と幻想の本格ミステリー。
ドイツ風の洋館で起こった殺人事件の謎を
ふらりと現れたライターの青年が探偵役となってとく、という推理小説。
少し不思議なところが残るのは今邑さんぽいな、と思う。
目新しさがあまりなかった・・・・と思ったけど、
そもそも結構古いお話なのだった。。。
評価:
羅川 真里茂 講談社 ¥ 440 (2010-10-15)
Amazonおすすめ度:
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新刊コミック感想メモ。
◆ましろのおと 1
音楽漫画は色々読んだけど、津軽三味線マンガはこれが初めてだと思う。
三味線奏者が出てくるマンガって・・・・ほかになんかあったかな?
脇だと時代物だとかであるかもしれないけど、
音楽青春ものというジャンルではこれが初遭遇だなー。
久しぶりに読む羅川真里茂。。。
目、きらっきらだなあ!
これは青年誌読者にありなんだろうか?
評判はよいようだけど、そこまではまれなかったなー。
同じ作者の青春ものなら、テニスマンガの『しゃにむにGO』のほうがすき。
そして、小説で音楽で青春で、こんな雰囲気・・・・・・というなら
若木未生の『グラスハート』シリーズが近いかな、と。
バンドものだけど。
◆ノラ猫の恋 2
あらすじ:
父親探しの物語、ついに完結。
喧嘩をしながらも、キヨシとの同居生活を楽しみ始めたななだったが、ある日思いがけない形で、蒸発中の父親・宗一郎と再会する。ところが宗一郎には、親子としてやり直せない事情があった……!
父親を待つなな、恋人を追うキヨシ。ノラ猫二匹の旅は、無事に終わりを迎えるのか!? 漫画誌Fellows!の人気連載作、ついに完結。描き下ろし掌編[彼の猫]も収録!
失踪した父親を探しに出たら、
父親の元恋人のオカマとワケありげな青年と出会った女の子の話。
まったく評判を(よいとも悪いとも)聞かないのだけど、
なかなかに面白かった。
お父さん、駄目だなあ。
そしてオカマかっこいいな。
2巻でさっくり終わったのも好印象。
次回作も出たら読む予定。
評価:
大村 友貴美 角川書店(角川グループパブリッシング) ¥ 700 (2010-09-25)
Amazonおすすめ度:
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あらすじ:
岩手県沖の小島、偲母島の断崖で、島長の海洞貞次の他殺死体が発見された。捜査をすすめる藤田警部補は、この島が地元の人々から「死墓島」という不吉な名前で呼ばれていることを知る。由来は、島に残されたおびただしい数の墓石だった。なぜこんなに多くの墓石が残されているのか。閉鎖的な島民達を相手に捜査を開始した藤田は、次第に死墓島の裏の歴史を知ることとなる―。横溝正史の正統な後継者が描く、傑作長編推理。
伝説の残る島での連続殺人。
これだけでもう、おおーと思う。
でも、求めていたものとはちょっと違った・・・・・・・・・。
もっとクローズドサークルにもっていくとか、
因習にからめた云々かんぬんとかが書かれるほうが好みだなー。
横溝っぽい雰囲気を期待して読むと、求めるものとは少し違うと感じるのでないかと。
とはいえ、情景描写がすごく丁寧で、わりと面白く読めたな。
犯人や動機もひねりがあったし。
でも、でも、やっぱり因習の残る島ミステリが読みたかった!
そんな気分だったんだー!という至極個人的な事情により
楽しみきれなかった。。。。。。
探偵役の刑事さんは印象が薄かったなー。